コミックエッセイ オンラインゲーム課金依存で夫婦崩壊
「あの時、ちゃんと聞いていれば…」すべてを失ってから気づいた後悔【オンラインゲーム課金依存で夫婦崩壊 Vol.18】
孤立していく夫
社内に届いた一本の匿名メールにより、夫の“裏切りの証拠”と、“女ガチャ管理”と呼ばれる行為が明るみに出ました。 その瞬間から、社内の空気は冷えはじめ、夫の居場所はゆっくりと、しかし確実に失われていったのです。
自宅のリビング。電気はつけられず、カーテンも閉めたままの暗い空間。夫はソファにすら座らず、床にじっと座り込んでいました。
何をする気にもなれず、ただスマートフォンを手に握り、ぼんやりと眺めていたのです。メッセージアプリのトーク一覧を開くと、目に飛び込んでくるのは“既読スルー”の文字ばかり。「さき」「リサ」…誰ひとり、返信をくれません。
会社でも、視線はどこかよそよそしくなりました。営業同行からは外され、昼休みに声をかけられることもなくなりました。「気にすんなよ」と言ってくれる人すら、もう誰もいなかったのです。
“ゲームやりすぎだよ”
“ちょっとは私の話も聞いて”
最後に沙織と普通に会話を交わしたのは、そんな言葉を聞いた日でした。
あのとき、ちゃんと向き合って、謝っていれば…、こんなことには、ならなかったかもしれません。
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