コミックエッセイ 義父母がシンドイんです!
「母さんが嫌いだった」この一言を言うまでに…30年かかった<妻と母のあいだで板挟み 8話>【義父母がシンドイんです! まんが】
小さい頃からずっと思っていました。
——なんで母さんは、人の気持ちがわからないんだろうって。
夜、泣きながら布団にくるまったあの日々…。
その記憶が、怒りと一緒にあふれ出してきて
「そんな母さんが…嫌いだった」
この一言が、やっと言えました。
“男のくせに弱い”と、僕と父さんをバカにしてきた母さん。
でも人を踏みにじることが「強さ」なら、僕はそんなものいらない。
そして何より——
守りたいのは、早苗と結衣なのです。
「これ以上、僕の家族を傷つけるなら許さない」
そう言い切ったとき、母さんは言葉を失っていました。
…嵐のような時間が過ぎ去ったあと
「ありがとう」
そう言ってくれた早苗に、僕は「ごめん」としか返せませんでした。
でも早苗は「優しくて人を大事にできる悠くんのほうが、ずっといいよ」って笑ってくれました。
彼女の言葉が、長年の呪縛から僕を解放してくれたのです。
この優しさを彼女を守るために、
僕はこれから強くなりたいと、心から思いました。
僕はようやく、本当の意味で大人になれたのかもしれません。
※このお話は過去に公開された作品を新たに描き直したリバイバル版です。一部内容が変更されています。
イラスト:まりお
こちらもおすすめ
リタイアした義父が突然家にやってきた…一体なぜ!?
2歳の息子と生後4カ月の娘の育児に追われている沙由。忙しくも楽しく過ごしている中で気になっているのは気難しい義父の事。
義母に厳しく当たる姿を見て義母が心配になっていたのですが…。
このアポなし訪問がトラブルの始まりだった…
「夫源病で義実家トラブル」1話目はこちら>>
-
この連載の前の記事
「産んでやったのは私よ!」逆ギレする母に僕が突きつけた“決意”とは<妻と母のあいだで板挟み 7話>
-
この連載の次の記事
超絶マイペースな義母と仲良くできる? 同居初日から手強くて… <同居義母のまさかの行動 1話>
ロード中