コミックエッセイ ママ友トラブル図鑑
なんでも真似するママが謝罪。母親同士の適切な距離感とは?<まねっこママの距離感 7>【ママ友トラブル図鑑 Vol.51】
■翌朝、幼稚園にはママ友たちの姿が…
翌朝、私は少し緊張しながら、美羽の手を引いて保育園へ向かった。
門の前には、いつものママたちがいた。
斉藤さんの姿もある。
私の顔を見ると、一瞬だけ目が合い、そして視線が逸れる。
胸がちくりと痛む。でも、それは覚悟していたことだ。
私はそっと美羽の手を離し、先生に挨拶をしてから帰ろうとしたその時だった。
「……あの」
背後から、小さな声がかかった。
振り返ると、斉藤さんが少しだけ躊躇いながら、こちらを見ていた。
斉藤さんは短く息をついてから、ぽつりと言った。
「……だったら、また話くらいは……してもいいかなと思って」
その言葉に、胸がじんわりと熱くなる。
「……ありがとう。ちゃんと、気をつけます」
斉藤さんは、少しだけ微笑んだように見えた。
そして私は、やっとほんの少しだけ、この街に「居場所」ができた気がした。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
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