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入社5年未満でPCをゼロから作るブランドマネージャーに。富士通クライアントコンピューティングの社内プロジェクトに抜擢された女性2人の挑戦

マイナビウーマン
取材・文:ミクニシオリ

撮影:大嶋千尋

編集:五十嵐紫月/マイナビウーマン編集部

キャリアプラン・ライフプランが多様化している現代。激動する時代の中で、自身の強みや将来への自信が持てなくなってしまう女性も多いのではないでしょうか。自分の手でキャリアを切り開いていく人は、何を考え、どんな選択をしているのでしょう。

今回は若手から社内プロジェクトに参加し、新たな挑戦を重ねている女性にインタビューを実施。富士通クライアントコンピューティング株式会社で、社長直轄の社内プロジェクトを通じて、若年層向けノートPC「FMV Note C」の開発に携わった2人の若手社員です。

入社5年未満でPCをゼロから作るブランドマネージャーに。富士通クライアントコンピューティングの社内プロジェクトに抜擢された女性2人の挑戦

■求めたのは、通常業務では得られない経験

今回お話をお伺いしたのは、富士通クライアントコンピューティング株式会社のマーケティング本部・コーポレートコミュニケーション部の20代社員・奥村麻優さんと、マーケティング本部・クリエイティブセンターの20代社員・堀志織さんです。

参加した「FMV From Zero Project」「GOOD CAMPUS LIFE Project」の2つの社内プロジェクトは、どちらも若手が中心となって進めていったプロジェクト。2人の女性社員はいったい、何を求めてプロジェクトへの参加を決意したのでしょうか。


――まずはお二人のご経歴や、プロジェクト参加のきっかけを教えてください。

堀さん(以下、堀):私はデザイン関係の大学を卒業して、デザイナーとして働いています。入社4年目で「FMV from Zero Project」に参加したのですが、弊社の主力ブランドである「FMV」のブランドリニューアルとともに、若年層向けの新しいPCをゼロから作り上げるプロジェクトのお話をいただいて、今後のキャリアを考えるいいきっかけになると思いました。

奥村さん(以下、奥村):私は入社半年というタイミングで上司からプロジェクトのお話をいただきました。キャリアも浅く、PCメーカーに入社したものの、製品がどのように作られて人々の手に渡っていくのかの流れが全く見えていなかったこともあり、参加しない手はないと思いました。

入社5年未満でPCをゼロから作るブランドマネージャーに。富士通クライアントコンピューティングの社内プロジェクトに抜擢された女性2人の挑戦


――社内プロジェクトというと、部署横断で実施されるものも多いですよね。若手が主導するプロジェクトを、入社5年未満の社員が引っ張るのは大変ではありませんでしたか?

奥村:若手が中心になるとはいっても、社内外問わず本当にたくさんの人に関わっていただくプロジェクトでもあったので、自分より経験豊富なメンバーと一緒に働くことができました。

これまで交流がなかった部署の社員とも多く関わることができて、相互のコミュニケーションが取れたことで、普段の仕事もしやすくなるというメリットもありましたね。


堀:たとえば開発業務では大ベテランの社員の方もアサインしていただいて、PCづくりのノウハウのない私たちを支えてくれました。意思決定自体は私たちがしていましたが、相談に乗っていただいた機会は数知れず。もちろん大変ではありましたが、それ以上に人の繋がりや、知見というかけがえのないものを得ることができたと思っています。

入社5年未満でPCをゼロから作るブランドマネージャーに。富士通クライアントコンピューティングの社内プロジェクトに抜擢された女性2人の挑戦

――大変さ以上に、貴重な経験ができたことへの感謝の気持ちが大きかったんですね。

奥村:プロジェクトに参加する前には見えてこなかったメリットもたくさんありました。PCづくりの現場には男性社員も多く、普段からとても気を遣っていただいていると感じることもあったのですが、2年がかりの大きなプロジェクトをやり切ったことで、それまで感じていたコミュニケーションの壁がなくなったことが嬉しかったですね。

堀:私は案件にフルコミットさせていただいていたので、自分は参加者ではなく、プロジェクトを引っ張る側なんだという意識で活動していました。デザイナーは部署横断で仕事をする機会も多いのですが、全体をマネジメントするという機会はなかなかなかったので、自身の今後のキャリアについて考えるいい機会になりましたね。


奥村:私は、堀さんのような年齢の近い他部署の先輩社員と働く機会があることも嬉しかったです。私にはないノウハウやコミュニケーションスキルを持っていらっしゃるので、意見を出す時の根拠の出し方など、すぐに仕事に生かせるスキルを間近で学ぶこともできました。

入社5年未満でPCをゼロから作るブランドマネージャーに。富士通クライアントコンピューティングの社内プロジェクトに抜擢された女性2人の挑戦


堀:仕事のやり方も話し方も、部署によって空気が全然違うから、色々な人の仕事術を知ることができるという意味でも、貴重でしたよね。普段の私の仕事は製造よりも前段階のデザイン企画なのですが、企画~販促までPCづくりの一気通貫を体験してみて、デザイナーが介入できる範囲ってもっとあるなと気づくことができたのもよかったです。

■異なる立場で働く相手と、自分の言語を合わせていく。社内横断のプロジェクトで培った経験と価値観

――こういった社内プロジェクトは、参加したい気持ちはあっても、普段の業務との兼任ができるか、初対面のチームで上手くコミュニケーションできるかなど、不安も多いと思います。プロジェクト参加にあたって気をつけていたことや、コミュニケーション上のコツなどはありますか?

堀:同じ会社で働いていても、部署が違うと話す言語が違うなというのは、参加当初に感じたことでもあります。たとえばデザイナーは抽象的なことを話すのが得意だけど、営業さんはビジネスを数字で語るのが得意。
会話を進めるためにも、なるべく相手の言語感覚に近い話し方をするべきだと気づくことができました。

奥村:本社はオンラインのやりとりも多いですが、私はなるべく出社するようにしていましたね。毎日顔を合わせることで、わからないことがあった際にすぐに質問できる状況を作っておきたかったんです。

堀:私もそれまでは基本的に在宅勤務だったのですが、プロジェクトが大詰めになってきた時期には一度、会社のすぐ横の駅に引っ越しました(笑)。

――ライフスタイルが変化するほどの大仕事を経験して、自身の今後のキャリアの選択肢にも変化はありましたか?

堀:他部署の仕事を含めてプロジェクトを回してみて、デザインの力で解決できることの多さを改めて感じることができ、キャリアの選択肢も広がったと感じます。

奥村:私は、突き詰めるべき方向性を改めて考えることができました。今回のプロジェクトではディレクション面で貢献できた部分が大きかったと感じているのですが、1人でできることの少なさも、改めて感じることになりました。また、誰かに何かを知ってもらうこと、理解してもらうことの大変さも実感したので、もっと自分自身のマネジメントも徹底して「より伝わる仕事」をしていきたいなと思いました。


――大きなプロジェクトを走り切ったからか、お二人の仲の良さも感じられますね。

堀:2年以上一緒にやってますからね。最初は遠慮がちだった奥村さんが懐かしいです。奥村:プロジェクトが始まってからは週2回以上は対面でミーティングしていましたもんね。

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――お二人はライフスタイルの中でも、お仕事にも注力していらっしゃると思うのですが、忙しい日々の中でどのように休息を取ってらっしゃいますか?

奥村:私は通勤が苦じゃないタイプなので、電車で過ごす時間を息抜きの時間に当てています。フレックス制なので、空いている電車に乗るために早出して、本を読んだり好きな音楽を聴いたりしていますね。

堀:私は逆に遅出派なので、退勤後に自由時間を多く取るようにしていましたね。プロジェクトが終わってからは在宅中心に切り替えているので、通勤しない分、睡眠時間を多く確保するようにしています。


奥村:平日と休日のメリハリをつけることが大切かなと考えていました。私の場合、土日はスマホの設定で仕事の連絡を一切遮断するようにしています。

堀:平日もミーティングがてら、チームのメンバーでランチを食べに行ったりもしていましたし、忙しくも充実する日々を送ることができたと思っています。

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――忙しい日々の中、メリハリをつけて働かれていたと思うのですが、お二人の働くモチベーションはなんでしたか?

堀:私の場合、自分の考えた色や形の製品が世に出ることになるので、ローンチした瞬間の感動が、日々の原動力ですね。「デザインがすごく良くなった」と、誰かに褒めてもらえることや、製品を手に取ってくれた方に喜んでもらえることが、自分が働く理由かなと思っています。

奥村:私の仕事では成果物が見えづらいので、前向きに働くこと自体をモチベーションにしています。1日の3分の1を働いて過ごすのなら、嫌だなと思って過ごすより、自分の成長になればいいな、得るものがあったらいいなと思いながらやっています。

――貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
お二人の今後のビジョンについても教えてください。

奥村:Note Cを創り上げた「FMV From Zero Project」以降は、Note Cを学生と協業して広げていく「GOOD CAMPUS LIFE Project」に携わっています。こちらは今後も継続していくので、まずは社内外にもっと広めていきたいなと思っています。若年層へのアプローチはFMVとしても、会社としても注力していく必要がある部分なので、発信のツールやブランディングなど、さらに深掘りしながら突き詰めていきたいです。

堀:「GOOD CAMPUS LIFE Project」は、弊社とFMVが学生を応援していきたいという姿勢を示すものになっていくので、社内での認知度ももっと高めていきたいと思っています。

その時に、私や奥村さんがやってきた、社内を横断する関わりが生きると思っていて。お声がけいただきやすい立場を作ることができたことを活かして、今後に繋がる話をたくさんしていけたらいいなと思っています。

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――最後に、キャリアに悩む読者へ向けて、今回のプロジェクト参加から感じていることや、今後大切にしていきたい考え方を教えてください。

堀:今振り返ってみるとポジティブで素直な人間が集まっていたなと思っています。若手で大きなプロジェクトを動かすとなった時、足りない能力を埋める努力はもちろん、明るく前向きに進める姿勢が周囲にも良い影響を与えるのではと思っています。

奥村:この前プロジェクトの祝賀会があったのですが、70名前後の社員が参加してくださったんです。ブランドマネージャーは3名でしたが、今回のプロジェクトに少しでも関わった方を含めると本当に大人数でのプロジェクトだったことを実感しました。そのくらい多くの方を巻き込む機会なので、結果をより良いものにするために、能動的に、楽しんでコミュニケーションを行うことでプロジェクトも良い方向に進んでいくのではないでしょうか。

若年層にアプローチする新しいノートパソコン「FMV Note C」を作り上げた「FMV From Zero Project」、FMVが若年層とともに歩んでいける社会を実現するために、学生と協業しながら進めていく「GOOD CAMPUS LIFE Project」。部署横断の社内プロジェクトだからこそ経験できたことがたくさんある、と笑顔で話してくれた堀さんと奥村さん。普段の業務を飛び越えてプロジェクトを進めた経験は、きっと今後のキャリアにも大きな影響を与えていくことでしょう。

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