コピーではない日本スタイルのコーヒーを追求する--表参道コーヒー・國友栄一1/3【INTERVIEW】
「表参道コーヒー」の國友栄一氏。
ブルーボトルコーヒーの上陸を筆頭にコーヒーカルチャーが話題を集める中、日本らしいスタイルを打ち出し、高い評価を得ている人気のコーヒーショップがある。一軒家の古民家を改築して営む「表参道コーヒー(OMOTESANDO KOFFEE)」だ。
ロケーションは表参道の住宅街に差し掛かった裏通りにも関わらず、通りにまで人が溢れるほど。この人気店の仕掛け人は、バリスタの國友栄一氏。もともとはイタリアン・レストランのサービスマンとして活躍、その後バール文化とエスプレッソの奥深さに開眼。2001年に大阪でコーヒーのキャリアをスタートし、2003年にイタリアン・バールをオープンさせた。
「当時はスターバックスが出来はじめた頃で、“バールの活気を日常的に”というコンセプトでオープンしました。今でこそスタンディングは認知されていますが、当時の大阪ではまだまだ受け入れられなかったですね。本場イタリアの味とスタイル、メニュー構成に店づくりなど忠実に再現しましたが、わかる人にはわかっても、大半のお客様にとっては少々堅苦しかったのかもしれません」
そこで方向性を見直し、日本の文化やスタイルに合わせたバールづくりをスタートさせた國友氏。