シモーネ・ロシャ“花はまるでファッション”【INTERVIEW】
シモーネ・ロシャ
3月下旬の桜の季節、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA、DSMG)3周年を祝し、5階のシモーネ ロシャ(Simone Rocha)スペースに無数の花が咲いた。デザイナーのシモーネ・ロシャ自身が手掛けた “狂乱の花(MAD FLOWER)”だ。
その花はシモーネ ロシャ15SSシーズンで発表されたシノワズリのような赤のフラワープリントアイテムに用いられているコサージュと同じテクスチャー。フェイクだが、匂い立つほどに瑞々しく、そして狂おしい。
15SSコレクションは黒、フラワープリント、白とはっきりしたシーンで構成。それぞれに共通するのは“花のモチーフ”だ。
「今シーズンは花を様々な方法で見せたかった。ブロケード、プリント、コサージュ、チュールに刺繍、クロシェレース……。
コレクションはダークな悲しみで始まり、狂ったように花が咲き乱れ、清純無垢で終わるの」とシモーネ。
インスピレーション源は、ドイツのダンスカンパニー「ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団」の公演。伝説的ダンサーであるピナはデザイナー・山本耀司のミューズとして有名だが、2009年に鬼籍に入った後もロンドンを代表する若きデザイナーを魅了したようだ。