少年マインドに引き戻されるSFワールド、星野勝之イラスト展
個展「星野勝之 紫煙の未来へ」が、4月10日から22日まで代官山の「ギャラリー スピーク フォー(GALLERY SPEAK FOR)」で開催される。
星野勝之は古川日出男や池上彰、アーサー・C・クラーク、三崎亜記などの書籍装画を手掛けるイラストレーター。これまでにギャラリーハウスマヤの「装画を描くコンペティション」や、「ASIAGRAPH CGアートコンペ」などに入選している。
そんな星野の作品では日常的な風景が、近未来図のようなSF的ユートピアへと変貌する。何かが起きそうな予兆を感じさせる、不思議な機能を帯びていそうなランドスケープやガジェット。その、少年マインドへと引き戻されそうなパースペクティブを引き起こしているのが、描画に3DCGを取り入れた星野ならではのテクニックだ。これにより、構図にリアリティーを生み出すとともに、箱庭的に描かれた風景を、あらゆる角度から2D作品へと現像させることを可能とした。
星野にとって約4年ぶりの個展となる同展では、“男性ライクな空間デザイン、そこに広がる霞をかき分けて その先の未来へ”をコンセプトに、過去15年のアーカイブ作品を集約。
ジクレープリントやアクリルマウント、手描きの1点ものなど約40点が展示、販売される。