表参道のポール・スミス スペースギャラリー(Paul Smith SPACE GALLERY)で、フォトグラファーのフランク・ボーボ(Franck Bohbot)によるエキシビション「SWIMMING POOL」が開催される。期間は4月25日から6月28日まで。フランクは映画的なイコノグラフィーの表現をベースに、個と建築の関係性を撮り続けているカメラマン。08年からは公共施設や都会の風景をモチーフに、アーティスティックな作品を発表しており、構図と色のバランスの美しさで高い評価を受けている。中でも、13年に発表された「SWIMMING POOL」シリーズは、国際的な写真コンクール「International Photography Awards」で受賞作品に選ばれている。この作品の撮影にあたり、フランクはパリとニューヨークを回り、美しい輪郭を持つプールを探索。人々が去った後のプールにおいて、都会のオアシスを形成する建物としての美しさを写真に収めた。そこでは、かつては実用的で事務的だった内装が時の経過により変化し、シンメトリーな構造、空間のひずみ、塩素消毒されたブルーの濃淡とともに、独特の空気感を醸し出している。