『Mommy』グザヴィエ・ドラン監督の映像技法に迫るミニドキュメンタリー
グザヴィエ・ドラン監督の最新作『マミー(Mommy)』
グザヴィエ・ドラン(Xavier Dolan)監督の最新作『Mommy/マミー』が、4月25日に国内で公開される。これに合わせて同作の公式サイト上で、約10分間のミニドキュメンタリー『グザヴィエ・ドランのスタイル』が公開された。
グザヴィエ・ドランは、09年公開の映画『マイ・マザー』でデビューした映画監督。その後、『胸騒ぎの恋人』『わたしはロランス』『トム・アット・ザ・ファーム』などの作品を発表。デビュー以来、すべての作品がカンヌ国際映画祭、ベネチア国際映画祭に出品されている。14年に発表した最新作『Mommy/マミー』はカンヌ国際映画祭において、巨匠ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)と並んで審査員特別賞をW受賞した。
そんな彼の特徴的な映像技法の一つが画角の工夫。前作の『トム・アット・ザ・ファーム』では、恐怖がピークに達する場面で画面の縦幅を狭めている。
これによって人物の心の動きと観客の心情を同調させた。更に、最新作の『マミー』では主人公の個を強調するため、1:1のアスペクト比を採用。余計なものが映らない分、登場人物に観客の視線を集中させている。