2015年4月22日 20:30
花と人は共に生きるんです--チームラボ猪子寿之2/2【INTERVIEW】
――現在開催中の「踊る!アート展」に展示されているインタラクティブインスタレーション「Floating Flower Garden―花と我と同根、庭と我と一体」 は、どのようなコンセプトなのでしょう?生花を用いているのが珍しいですよね。タイトルは「花を見たとき、花のほうも自分をみているという感覚を抱くに至ったときこそ、花との一体感を得られるだろう」っていう意味で、古い禅の言葉をもじったものなんだけど、つまりは、禅僧が自然を模して作った庭で修行するとき、本物の自然の中にいる錯覚を覚えると同じくらい、来場者に空間との一体感を感じてもらえたらってことを考えた。みんなお洒落な花屋に行って、部屋に花飾って共生しているつもりでいても、実際こんな間近で見たことないでしょ?――改めて花と相対した気分でした。この作品は、センサーで人を感知すると花が上がる仕組みで、自分が前に進むためには花がスペースを作ってくれるのを待たないといけない。つまりは花と対峙せざるを得ない装置。花が自分を見ることによりスペースが生まれ、そこで初めて自分が花を意識し、花も自分を意識しているという感覚を得ることが出来ると思う。――一方、「花と人、コントロールできないけれども共に生きる、そして永久に―Tokyo」