海馬彩るエールフランスの空飛ぶスイートルーム--ヴェロニク・ジャンクレール【INTERVIEW】
ファーストクラス「ラ・プルミエール」のプロダクト責任者、ヴェロニク・ジャンクレールさん
「ヒッポカンポス」(仏語HIPPOCAMPE:海馬。ギリシャ神話の海の神、ポセイドンが乗る字、頭部が馬で魚の尾がついている)はエールフランスの前身の航空会社の一つ、エールオリヤンのシンボルマークだった。もともとは翼はなかったが、飛行機のシンボル、翼が付け加えられて現在の姿になっている。1933年に五つの航空会社が統合してエールフランス航空が誕生した折にもアイコンとして選ばれ、現在に至る。頭部は力を、羽は速さを象徴し、そして魚の尾は、初期の水上航空機時代を思い起こさせる、海につながるシンボルだ。
空を飛び海を駆ける「ヒッポカンポス」(海馬)のデザインは、時代とともに変遷を遂げてきた。社名のロゴに席を譲った時代もあったが、現在も 機体のエンジン部分に描かれるなどして、職員たちには"crevette" (エビ)の愛称で親しまれ続けてきた。そして今、よりゴージャスになったファーストクラス「ラ・プルミエール」の進化とともに、この歴史的なアイコンが、客室の意匠に蘇ったのである。
現在、四つのクラス(ファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミー)