“花々は女性の次に美しい”--現代に受け継がれる、ムッシュ・ディオールの植物への深い愛
『花々は神がこの世に与えた、女性の次にもっとも美しいものである』とはクリスチャン・ディオールが残した言葉
『花々は神がこの世に与えた、女性の次にもっとも美しいものである』-クリスチャン・ディオール
ムッシュ・ディオールと花の出会いを紐解いてみると、幼少期にまで遡る。グランヴィルの生家には草花の溢れる美しい庭園があり、植物への愛情は自然と育まれていった。自ら植物の標本集をつくり、芳しいバラの庭園で何時間も過ごした経験は、後にデザイナーになった彼のクリエーションにおけるあらゆる原点となる。時に、そのノスタルジックな思い出は一輪のスズランに託され、ファッションショーでは幸運を招くラッキーチャームとして必ず彼のボタンホールに飾られていた。
『私はここグランヴィルにて、最も甘美で、感嘆に満ちた想い出を過ごしました。
それどころか、私の人生、私のスタイルのほとんど全てを、その境遇と建物から影響をうけています』-クリスチャン・ディオール
『花のような女性たち、ファム フルール』
花々は、ムッシュ・ディオールのクリエーションに次々と彩りを加えていった。素材として、アイテムとして、カラーとして、シルエットとして、そして香りとして。彼の代名詞ともいうべき"ファム フルール(=花のような女性たち)"では、シルエットに花を取り込み、柔らかな肩、花開いたような胸元、蔓植物のようにほっそりとしたウエスト、花冠のように大きなスカートなど、女性の曲線をより美しく描きだした。
そして、花々がムッシュ・ディオールにとってインスピレーションの泉であり続けたように、彼の志を継ぐデザインナーや調香師にとっても、彼の遺した美しいイマジナリーガーデンは、永遠の原点として今でもメゾンに脈々と受け継がれている。
そんな美しい花々に出会いに、最新コレクションが並ぶ表参道ブティックのフラワーコードを探しに出かけてみよう。
ヨラメ(Yorame)デザインのフラワーアートを組み合わせたビデオアートウォール
ヨラメ(Yorame)デザインのフラワーアートを組み合わせたビデオアートウォール
鮮やかな花々が刺しゅうされた15SSのドレス
至る所に花が飾られ華やかな雰囲気の店内