くらし情報『シャネル、グッチ、ギャルソンも協賛。エッジィなテーマと会場のつながりを楽しむ「京都グラフィー」レポート』

シャネル、グッチ、ギャルソンも協賛。エッジィなテーマと会場のつながりを楽しむ「京都グラフィー」レポート

ヨシダキミコの「All that’s not me - 私じゃないわたし」

ヨシダキミコの「All that’s not me - 私じゃないわたし」

今回で3回目の開催となる「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」は、春の京都のアートイベントとして定着しつつある。今回は「TRIBE-あなたはどこにいるのか?」をテーマに、普段は公開されていない京町屋など15会場での展示はシャネル、グッチ、コム デ ギャルソン、ハースト婦人画報社などが協賛して開催。GWの観光スポットとしても話題を集める祇園新橋では、パスザバトンが今夏出店を予定しているお茶屋様式の建物を使用した展示(フォスコ・マライーニ/海女の島:ルガノ文化博物館コレクション)も行われ、年々ファッション関係者からの注目度も高まっている。

グッチがサポートしたパリ在住の写真家ヨシダキミコの「All that’s not me - 私じゃないわたし」は、作家のセルフポートレートという手法ながら、絵画的な手法で一切のデジタル加工が行われていない作品。期間中には作家本人も来廊し、作品は茶人の小堀遠州が晩年を過ごしたという屋敷を一部移築した呉服商の野口家が所有する花洛庵で展示。坪庭を吹き抜ける風とともに観る京友禅の掛け軸に表装された特別作品などは同イベント独自の試みで、京都と友好都市であるフィレンツェに本拠を構えるグッチらしい企画。

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