“自分とは何か?”を追求し続けた、深瀬昌久の7年ぶり写真展「救いようのないエゴイスト」
「烏・夢遊飛行」(1980年)
深瀬昌久は妻や家族、あるいはカラス、猫など、身近なモチーフを被写体とする写真作品を発表していた写真家。身近なものにレンズを向けながらも、常に“自分とは何か?”という問いを追い求めていた。
74年にニューヨーク近代美術館で開催された日本の写真家を世界に初めて紹介した写真展「New Japanese Photography」で、近代日本写真の第一人者らが一堂に会するなか、妻の洋子の写真を展示したことで話題を呼んだ。
85年にはオックスフォード近代美術館において、写真家の東松照明、細江英公、森山大道らとともに四人展「Black Sun: The Eyes of Four」を開催。その他、ヴィクトリア&アルバート美術館やカルティエ現代美術館などの世界の名だたる美術館での展覧会に参加してきた。92年に行きつけのバーの階段から転落。脳に重度の障害を負い、作家人生を閉ざすと、12年に他界した。
今回の個展のタイトルとなった「救いようのないエゴイスト」は、元妻である洋子が、73年に発刊されたカメラ雑誌『カメラ毎日』の別冊に寄稿した原稿の題名。同誌の中で洋子が深瀬昌久について語った、「彼の写した私は、まごうことない彼自身でしかなかった」という言葉を拠り所に、数十年の沈黙を続けた深瀬昌久の代表作を始め、貴重な未発表作品などを展示する。
【イベント情報】
写真集「救いようのないエゴイスト」
会場:ディーゼルアートギャラリー
住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti 地下1階
会期:5月29日~8月14日まで
時間:11:30~21:00まで
休館日:不定休
入場無料
「屠」(1963年)
「屠」(1963年)
「烏・夢遊飛行」(1980年)
「烏・夢遊飛行」(1980年)
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