【カンヌ国際映画祭】「Dior」「YSL」、老舗“フレンチブランド”で魅せたセレブファッション
「Dior」で登場した、メラニー・ロラン(左)&シャーリーズ・セロン(中央)&マリオン・コティヤール(右) in 第68回カンヌ国際映画祭/(C) Getty Images
フランス人女優や俳優ら関係者たちは、こぞって自国メゾンのドレスで着飾り、フランスがファッションの国であることをアピールしている。もちろん、招待ゲストである他国の映画人たちも、開催国に敬意を表してフレンチ・ブランドを身に纏うことが多いようだ。
目立ったのは、フランスの「ディオール(Dior)」、「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」などの老舗メゾン。
まずは、「ディオール」から。シャーリーズ・セロンは、鮮やかなイエローと長いトレーンが印象的なディオールをチョイス。
マリオン・コティヤールは、ベビーブルーのクチュールドレスに「ショパール(Chopard)」のジュエリーを合わせた。さらに別日も、デザインこそ違えど、プリーツ使いの素材でモード感をたっぷり演出。彼女たちは、同メゾンのミューズでもあり、着こなしの見事さはさすがだ。
モデルのスキ・ウォーターハウスやアンジェラ・ベイビー、メラニー・ロランは若々しく白を、ノオミ・ラパスは妖艶な赤、イザベラ・ロッセリーニは鮮やかながら落ち着いた大人の黄、レティシア・カスタは成熟した雰囲気を強調するクチュール感のあるドレスでレッドカーペットに華を添えていた。
「イヴ・サンローラン」をチョイスしたセレブリティも多い。フランスの大女優ソフィー・マルソーはマルチカラーのスリットドレスを、韓国のチョン・ドヨンはワンショルダーのブラックドレスやマスキュリンなスーツを、サルマ・ハエックはマルチプリントのワンピースでレトロ感たっぷりのレディスタイルを。また、リリー・ドナルドソンがビーズロングガウンで、ジェーン・フォンダがスパンコールのドレスで、フォーマルシーンならではのエレガンスさを漂わせていたのも印象深い。
また、フランスの隣国イタリアの「ヴァレンティノ(VALENTINO)」などヨーロッパ圏で誕生したブランドを纏うセレブたちの姿も。
「ヴァレンティノ」のカラーブロッキングが印象的な15SSクチュール・コレクションからの1着を選んでいたのはシエナ・ミラー。別日には、「ソニア・リキエル(SONIA RYKIEL)」のガウンで登場。こちらは、ブラック一色のドレスながらも、オーガンジーにスター模様が浮かび上がる少しレトロ感のある素材と、ガウンを重ね着したようなデザイン、透け感のある若々しい足元、胸元に安全ピンをあしらったデザインなど、随所に遊び心がたっぷり。そこに、今年流行の太めヒールのサンダルを合わせ、上級者のシエナならではの、フレンチ・シックを披露した。
その他にも、ナタリー・ポートマンが「ランバン(LANVIN)」による美しいエメラルドグリーンのガウンを選び、タイトにまとめたヘアと揺れる黒いシンプルなピアスでノーブルなスタイルを見せたり、ダイアン・クルーガーがランウェイさながらの「プラダ(PRADA)」スタイルを披露したりと、映画祭はさながら最先端のファッションショーケースに。やはり、カンヌのレッドカーペットでは、女優たちもひときわ腕によりをかけ、おしゃれを楽しんでいるようだ。
シャーリーズ・セロン(ディオール) in 第68回カンヌ国際映画祭/(C) Getty Images
マリオン・コティヤール in 第68回カンヌ国際映画祭/(C) Getty Images
ノオミ・ラパス(ディオール) in 第68回カンヌ国際映画祭/(C) Getty Images
アンジェラ・ベイビー(ディオール) in 第68回カンヌ国際映画祭/(C) Getty Images