型染の第一人者・柚木沙弥郎の92年分の“色とかたち”【NADiffオススメBOOK】
「柚木沙弥郎 92年分の色とかたち」
■「柚木沙弥郎 92年分の色とかたち 」
柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)は、1922年生まれ、現役の染色工芸作家。柳宗悦の著書や和紙に大胆な民芸模様を型染めした芹沢けい介のカレンダーとの出会いが転機となり、当時勤めていた岡山・倉敷の大原美術館を退職し、芹沢けい介に師事。20代半ばから染織家としての道を歩み始め、日本における型染の第一人者として評価を得ている。
本書は、おおよそ70年に及ぶ創作活動のダイジェストの他、松本や盛岡といった所縁の地も紹介。また、その審美眼で収集した世界中の民芸品が本人のコメントと共に掲載されており、会話を交わしながら目の前でコレクションを一つずつ紹介されているかのような感覚が味わえる。
外から与えられた地位やジャンルに捉われず、自身の中で新たな手法や素材を切り拓き、近年では人形などの立体作品も発表する柚木沙弥郎。彼の飽くなき好奇心の源となる日常、またその思考を垣間見ることができ、アーティスト・柚木沙弥郎のエッセンスがコンパクトにまとまった1冊となっている。
またナディッフ愛知店内では、6月中旬から7月下旬に「手しごとフェア」を開催予定。同フェアでは、柚木沙弥郎の雑貨を取扱う予定だ。
【書籍情報】
「柚木沙弥郎 92年分の色とかたち 」
編集:柴田隆寛、熱田千鶴
写真:木寺紀雄
出版社:グラフィック社
言語:日本語
ハードカバー/160ページ/212×150mm
発刊:2014年
価格:2,200円
「柚木沙弥郎 92年分の色とかたち」
「柚木沙弥郎 92年分の色とかたち」
「柚木沙弥郎 92年分の色とかたち」