映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』の主人公のセルフポートレート集【ShelfオススメBOOK】
「Self-Portraits」ヴィヴィアン・マイヤー(Vivian Maier)
各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。本日は洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。
■「Self-Portraits」ヴィヴィアン・マイヤー(Vivian Maier)
2007年、不動産エージェントで働く青年、ジョン・マルーフがオークションを通じて写真のネガが沢山詰まった段ボール箱を購入。そのネガをスキャンしてみると、1950 年代頃からのシカゴの街と人々が浮かび上がる。撮影者を辿ると、それは既にこの世を去っていた一人の家政婦ヴィヴィアン・マイヤーが私生活をひっそり納めたものであったことが判明。この発掘をきっかけにジョン自身が監督となって制作したドキュメンタリー映画『Finding Vivian Maier(ヴィヴィアン・マイヤーを探して)』が公開され、彼女はストリートフォトグラファーとして伝説的存在となった。
本書は、そんな彼女のセルフ・ポートレート写真集。自分自身というよりも、自分を含んだ構図、周りの造形にフォーカスしたような1枚1枚となり、どこに彼女が写り込んでいるのか探す楽しみも見い出す事のできる1冊だ。