全国140を超える映画館を捉えた映写技師の写真集【恵文社一乗寺店オススメBOOK】
各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週水曜日は、京都に店舗を構える、本と本にまつわるあれこれをセレクトしたショップ、恵文社一乗寺店(京都市左京区一乗寺払殿町10)がオススメする書籍を紹介します。
■「中馬聰写真集 映画館」中馬聰
映画館に座るとき、観客はスクリーンに放たれる光を一心に見つめる。映画のために暗く姿を消す劇場そのものの記憶を我々はどの程度持っているのだろうか。
日本全国で次々に姿を消しつつある個性的な単館系劇場の姿を撮影し、保存したのが本書。街の雑踏とともに佇む劇場の面構え、幕が閉じ、客席に誰もいないスクリーン、フィルム時代のノスタルジーが充満する映写室。まだ運営を続ける劇場も、すでにその使命を終えた劇場も、同じく懐かしく感じてしまうのが不思議。心震える空間の数々に出会える1冊だ。
【書籍情報】
「中馬聰写真集 映画館」
著者:中馬聰
出版社:リトル・モア
言語:日本語
ハードカバー/316ページ/256x182x34mm
発刊:2005年
価格:3,600円
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