Mass Customization 3Dプリンティングによってマスに普及するカスタマイズ【SXSW vol.3】
自分だけの一着をオーダー出来る「Print All Over Me」は、クリエーターにイニシアチブを高めるサービスとしても注目を集める
3Dプリンティングの出現によって、カスタマイズの概念が大きく変わろうとしている。従来、カスタマイズとは「お誂え=Made to Order」で、一人ひとりにバイ・オーダーで提供されるサービスだった。一方、マス向けの商品開発とは「one-size-fits-all」で、最大公約数を見つけることに他ならない。この相反する2つが、3Dプリンティングやデジタルという力によって、パーソナライズされたカスタマイズサービスを、マスに提供できる時代がやってきたのだ。
英国の百貨店「ジョン・ルイス(John Lewis)」では3DプリンタとRFIDを使ってシミュレーションができる、カスタムソファの売場をグランドフロアに開設した。3Dプリンタで出力したソファのミニチュア模型に張地の生地見本を合わせると、ソファに生地を張ったイメージをシミュレーション出来る。顧客はテクノロジーの力によって、このソファを手にした時のインテリアをよりリアルに想像することが可能になった。
「Print All Over Me」