2015年6月18日 22:00
美術を通して、他人の時間を考える【NADiffオススメBOOK】
人種、歴史、作風の違う作家らに対して、共通項を設けて一括りに捉え直そうとするのではなく、その隔たりにあえて目を向けることで、その間にあるものとは何かを15年現在の新たな視点で問う。
各国キュレーターによるテキストも充実しており、アジア地域のリアルな美術の動向を垣間見ることが出来る本書。日本国内では作品集が出回っていない作家も多く掲載され、一般書店での流通もないため、見逃せない1冊となる。
なお、展覧会はこれから、大阪、シンガポール、ブリスベンと巡回する。
【書籍情報】
『他人の時間 TIME OF OTHERS』
編集:橋本梓、村上樹里、佐野明子、古市保子
発行:東京都現代美術館、国立国際美術館、シンガポール美術館、クイーンズランド州立美術館|現代美術館、国際交流基金アジアセンター
言語:日本語、英語
148ページ/242×179mm
発刊:2015年4月
価格:1,300円
【展覧会情報】
「他人の時間 TIME OF OTHERS」
会場:東京都現代美術館 企画展示室1階
住所:東京都江東区三好4-1-1
会期:6月28日
日時:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日
入場料:一般1,000円(800円)