レクサスが「食」を通して表現した、日本の“おもてなし”とイノベーション【日本の編集力 vol.1】前編
インスタレーション「LEXUS -A JOURNEY OF THE SENSES」の会場
日本が誇る、自動車のラグジュアリーブランド、レクサス(LEXUS)が2015年ミラノデザインウィークで大規模なインスタレーションを行った。レクサスが参加するのは今年で8度目。今回、公式コンペティション「Milano Design Award Competition」において 自動車メーカーとして初めて「Best Entertaining賞」を獲得しており、この受賞はこの展示がいかにセンセーショナルであったか、また、いかに展示の完成度と注目度が高かったかを裏付けている。
高評価を得た、このインスタレーション「LEXUS -A JOURNEY OF THE SENSES」のユニークな点を端的に挙げるとすれば、「食を通じてデザインを伝えた事」だ。
今回の展示は、レクサスとふたりの気鋭デザイナーとのコラボレーションにより実現した。そのふたりとは、フランスとイタリアを拠点に活動し、エルメス(HERMES)などトップメゾンとのコラボレーションなどでも知られるフィリップ・ニグロ(Philippr Nigro)氏と、ガストロノミーをベースした独自の料理哲学で評価され、仏雑誌『Le Chef』で「世界を代表するシェフ100人」