「宇宙の神秘に料理の答えがある」。レクサスが誘う“五感の旅”【日本の編集力 vol.1】後編
1日12食限定のエクスクルーシブメニューで振る舞われた、米田シェフの代表作「地球のサラダ」
レクサス(LEXUS)が2015年ミラノデザインウィーク中に発表したインスタレーション「LEXUS -A JOURNEY OF THE SENSES」は、ふたりの気鋭デザイナーとの取り組みによって実現した。空間デザインを手がけたフィリップ・ニグロ(Philippr Nigro)氏と、仏雑誌『Le Chef』で「世界を代表するシェフ100人」にも選ばれた米田肇シェフだ。レクサスの車がもたらす、贅沢な安心感やものづくりに対する緻密なこだわりは、ふたりのアーティストの解釈を通じ、食を通じたユニークなアプローチに変換された。
フィリップ氏は今回の展示の会場設計を考えるにあたり、まず米田氏の想いに耳を傾けることから始めた。「今回のエキシビションは『雨』『木』そして『地球』という3つの構成になっており、彼が表現したいことをどのように空間デザインとして効果的に見せられるかを考え、その方法を彼に提案しました」。
一方、「元々、料理を作っている感覚がない」と話す米田氏。「メッセージや発信したい想いを、食材を使って形にしていく」