2015年8月8日 21:30
ノーベル賞科学者が考案した光線療法による“見えない光”を写真で視覚化【ShelfオススメBOOK】
『LIGHT BREAK, PHOTOGRAPHY / LIGHT THERAPY』Nicolai Howalt
各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。本日は洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。
■『LIGHT BREAK, PHOTOGRAPHY / LIGHT THERAPY』
ニコライ・ホワルト(Nicolai Howalt)
デンマークを拠点に活動するフォトグラファーのニコライ・ホワルトが、デンマーク人初のノーベル賞受賞者となった科学者、ニールス・フィンセンによって考案された光線治療法を探求し、目に見えない光をフルカラー写真で視覚化し1冊にまとめた作品集。
ホワルトは、「写真は瞳に映るものの複製という印象を無意識的にも人々に与えるが、この試みはその反対に近い」と語っており、本書は普段意識することのない“目に見えない光”を“目に見える光”にしたらどうなるか、という実験的考察から生まれた。
発行元のFABRIK BOOKSは、ホワルト自身が本書発行に伴い立ち上げたインディペンデント出版社。