2015年8月23日 21:00
プティローブノアー阿部好世×アーティスト手塚愛子「内面を装うファッションの必要性」【INTERVIEW】2/2
YOSHIYO 15-16FWコレクション
■アートとファッションの関係
2人の話から、ファッションでもアートでも創作するという点において、共鳴する部分が多くあることが分かる。でも、やはり一つの空間で洋服とアート作品が並ぶというのは、そうそうない機会だと思う。そこで、お二人にファッションから見たアートの印象、そしてアートから見たファッションの印象を尋ねてみた。
手塚さんが思うファッションの印象とは、「着られる形であることや、半年タームでビジネスが展開するなど、様々な制約があり、大変な世界だと思う。洋服として使われ、消耗していくもので、額縁の中で保護されるものではない。その制約の中で自分のメッセージを表現し、社会に対する問いかけやこれまでのファッション史に対する問いかけを含ませていく。でも、顧客やバイヤーなどに開かれた世界を相手にしているが故の楽しさもあるんじゃないかと思います」と述べる。
一方、阿部さんはアートについて「愛子さんの作品もそうでしたが、素晴らしい作品を見た時って、感じるものがありますよね。
言葉を必要としない、圧倒的に心に残る何か。きっと自分の中で作品と何かがリンクして生まれる感情ではないかと思うのですが、純粋にそれってすごく大切なことだなと思っています。