プティローブノアー阿部好世×アーティスト手塚愛子「内面を装うファッションの必要性」【INTERVIEW】2/2
YOSHIYO 15-16FWコレクション
2人の話から、ファッションでもアートでも創作するという点において、共鳴する部分が多くあることが分かる。でも、やはり一つの空間で洋服とアート作品が並ぶというのは、そうそうない機会だと思う。そこで、お二人にファッションから見たアートの印象、そしてアートから見たファッションの印象を尋ねてみた。
手塚さんが思うファッションの印象とは、「着られる形であることや、半年タームでビジネスが展開するなど、様々な制約があり、大変な世界だと思う。洋服として使われ、消耗していくもので、額縁の中で保護されるものではない。その制約の中で自分のメッセージを表現し、社会に対する問いかけやこれまでのファッション史に対する問いかけを含ませていく。でも、顧客やバイヤーなどに開かれた世界を相手にしているが故の楽しさもあるんじゃないかと思います」と述べる。
一方、阿部さんはアートについて「愛子さんの作品もそうでしたが、素晴らしい作品を見た時って、感じるものがありますよね。
言葉を必要としない、圧倒的に心に残る何か。きっと自分の中で作品と何かがリンクして生まれる感情ではないかと思うのですが、純粋にそれってすごく大切なことだなと思っています。ものから受け取る感情が存在する、ということ。アートを通じてそういう体感をさせてもらうたびに、私自身、自分が作り出した物も、人がそれを持つ事で何か豊かな気持ちを受け取れる、そんな制作をしなければいけないなと、いつも制作のきっかけをもらいます」と語った。
手塚さんも、最近ファッションの力を感じることがあったのだという。「仕事に没頭していて、アクセサリーをつけることは自分にとって別世界だったんです。そんな時、好世さんがプティのアクセサリーをプレゼントしてくれました。そのアクセサリーを付けた時、『なんていい気分なんだろう!』と世界が変わったような感情になりました。
この時、装うことの必要性が分かりました。装うとは、自分を美しく見せるということだけではなく、自分の内面に向かっての行為なんだということです。人が美しくなるのは、きれいな服やアクセサリーを身につける一次的ことではなく、自分の内面に変化があるからこそ二次的に人から見た姿も美しくなるんですね」と笑った。
そんな2人の作品が並ぶポップアップストアが伊勢丹新宿店本館3階に8月26日にオープンする。このポップアップストアでは、2人の対話「ダイアローグ(dialog)」がテーマになっている。期間中、「対話」というメッセージが伝わるよう2人の作品が並ぶという。美術館でも、なかなか並ぶことのないファッションとアートの競演が間近に見られる機会となりそうだ。
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手塚愛子さんの作品「Certainty / Entropy (Japan 1)」
YOSHIYO 15-16FWコレクション
手塚愛子さんの作品「Lessons for Restoration (vase) 2」
YOSHIYO 15-16FWコレクション
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