2015年9月10日 20:30
必要なものは“マスキングテープ”1本。世界を旅するテープ・アート
テープ1本で街をアートに変える、オーストラリア出身のアーティスト「Buff Diss」
壁や地面、街の様々な場所に直線や曲線のみで描かれたアートたち。これらは全て“マスキングテープ”のみで製作された作品なのだそうだ。
オーストラリア・メルボルン出身のアーティスト「Buff Diss」はこのユニークな手法を以前、道にチョークで直線を描こうと思い、その補助としてテープを貼った時に偶然思いついたという。パソコン上の線画ツールを使ってストリートに絵を描いているような気分になり、これは他のアーティストとは違うことができそうだと確信が持てたそうだ。
街中をキャンバスにすることを中心としているが、廃墟や工場に作品を残すことも好んで行っている。彼は「かつて稼働していた工場がその役目を終えて、廃れて、アーティストの遊び場に変わっていくところに美しさを感じるんだ」と語っている。彼は自身の製作の中で、「空間との関係」と「建築物との会話」の2つを発展することに重きを置いているという。
オーストラリア出身であるが、活動の拠点を一時期ベルリンに移したり、近年ではモンゴルから出発し中国、日本、韓国、香港、台湾、シンガポール、インドネシアと旅をしたりと世界中で活動の幅を広げている。