ソウル・シンガーNao Yoshiokaが歌う理由--「音楽と向き合うことで奇跡の瞬間に出会えるから」1/2【INTERVIEW】
Nao Yoshioka
実のところ、Nao Yoshioka(ナオ ヨシオカ)がほんの数年の間に世界に名を知られるアーティストへと成長した理由はそこにあるのかもしれない。デビューしたての頃は「自分は他の人より劣っているとしか思えなかった」という彼女だが、そんな自分との決別を心に決めてからはみるみる道が拓けてきた。
この秋、セカンドアルバムとなる『Rising』を引っ提げてのツアーを前にした彼女の口からは「ここ3年はプランニングされていた道を歩んでいるみたいな不思議な感覚がある」との言葉が飛び出すほど。僅か数年の間に、彼女をここまで変化させたものは何だったのだろうか?そして、自らが歩む道の先に、彼女が見ているものを知るべく、彼女へのインタビューを試みた。
――いきなりですが、今日はNaoさんの根源にあるものに迫りたいと思っています。ずばり、Naoさんにとって歌うこととは?
歌うことは自分にとってのすべてです。
――幼い頃から、Naoさんの中にはそういう感覚があったのでしょうか?
小さい頃は何も考えていなくて、ただただ音楽が好きでした。
――以降、音楽への道を歩み始めるわけですが、その道中に出合ってきた「奇跡みたいな瞬間」ってどんな瞬間ですか?
自分がステージに立っている時も、観客としてライブに行っている時にも感じるのですが、ライブ会場全体の一体感は特別ですね。でも、そうした非日常にだけじゃなく、なにげない日常の中にも奇跡の瞬間は存在すると思っています。例えば、誰かの曲を歌うにあたって、曲の歌詞を書き写して、音楽を聴きながら文字を辿っていると、作り手が何を思ってその言葉を綴ったのかなってことまで考えだして、毎回感動して泣いてしまいます。
私はカバー曲を歌う時も、その曲の世界と自分の人生観や、自分が伝えたいメッセージが重なっていないと不自然に感じるんです。だから、いつも歌詞をしっかり読みこむし、歌ごとの世界観を素晴らしいなと思いながら練習しています。
――すごく勉強熱心なんですね。
そうしないと、言葉だとか考えだとかがまとまらないんですよ。普通にしゃべっていても、あちこちに話が飛んでしまうタイプなので(笑)。だから、アルバムを作る時も、まずアルバム全体のコンセプトをノートにびっしり、20ページくらいに書き出してプロデューサーに見せるところからスタートしました。
そうやって、自分の考えていること、伝えたいことを書き記すことで「なぜ、私は今悩んでいるのか」みたいに自己分析することもありますね。「できなくて悔しい」だとか、「どうしたら上手く出来るんだろう」っていう葛藤自体が新しい音楽を生むこともあります。
2/2に続く。
2ndアルバム『Rising』のリリースを記念し、単独公演を行ったブルーノート東京のBar BACKYARDで
2ndアルバム『Rising』のリリースを記念し、単独公演を行ったブルーノート東京のBar BACKYARDで
ソウル・シンガーNao Yoshiokaが歌う理由--「音楽と向き合うことで奇跡の瞬間に出会えるから」1/2【INTERVIEW】
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