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次世代のアーティストを発掘する「日産アートアワード2015」、ファイナリスト7名による展覧会

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次世代のアーティストを発掘する「日産アートアワード2015」、ファイナリスト7名による展覧会

石田尚志 《燃える椅子》2013年 シングルチャンネル・ビデオ

日産自動車による「日産アートアワード2015」の展覧会が、11月14日から12月27日まで神奈川県・横浜のBankART Studio NYKにて開催される。

「日産アートアワード」は、日産自動車が創業80年を迎えた13年に、現代美術における優れた日本人アーティストの活動の支援と、次世代に続く日本の文化発展の助力を目的としてスタートしたもの。第2回となる今回は、キュレーターや研究者、アートスペース運営者、レジデンスプログラム従事者、NPOなどのアートプロフェッショナルが候補となるアーティストをノミネート。今年6月に、選ばれた33名の候補者の中から、世界を拠点に活動する5名の国際審査委員会の書類審査によって7名のファイナリストが決定された。

今回開催される展覧会では、この7名のアーティストが、インスタレーションや彫刻、映像、写真など様々な分野で新作を発表する。様々な土地で生活し、そこでの体験をもとに“時間のあしあと”を1針1針縫いつけた作品を制作する秋山さやかは、横浜で2ヶ月半に渡り滞在した記憶を表現した作品を出展。鉄塔や工事現場などの日常風景や、厳島神社や金閣寺などの歴史建築物を彫刻作品として再構成する岩崎貴宏は、日用品や桧を用いて緻密な建築風景をつくりだした。また、国籍や人種、アイデンティティなどを主題とした写真や映像、オブジェ、テキストなどを発表するミヤギフトシは、12年から取り組んでいる「American Boyfriend」プロジェクトを展開し、沖縄とアメリカで撮影した映像などを展示する。


その他、久門剛史による会場であるBankARTの空間や音、光を作品に取り入れたインスタレーションや、石田尚志の絵画と映像が融合したダイナミックな空間作品、毛利悠子による日用品や機械を用いたインスタレーション、米田知子のイギリスと日本で行った綿密なフィールドワークをもとにその歴史の痕跡を収めた写真作品などが出展。また、11月14日、21日、22日には、ファイナリストによるアーティストトークを実施。11月28日はグランプリ受賞者によるトークショーも行われる。

なお、グランプリは同展の作品展示と最終審査を経て11月24日に決定。グランプリ受賞者には、賞金300万円に加え、ロンドンの歴史あるアートセンターであるカムデン・アーツ・センターの協力を得ながら2ヶ月間に渡るロンドン滞在の機会が提供される。【イベント情報】
「日産アートアワード2015」
会場:BankART Studio NYK 2階
住所:神奈川県横浜市中区海岸通3-9
会期:11月14日~12月27日(11月24日はイベントのため一般入場不可)
時間:11:00~19:00
入場無料
次世代のアーティストを発掘する「日産アートアワード2015」、ファイナリスト7名による展覧会

米田知子《菊》(「積雲」シリーズより) 2011年 発色現像方式印画 65 x 83 cm

次世代のアーティストを発掘する「日産アートアワード2015」、ファイナリスト7名による展覧会

秋山さやか 《「あるく私の生活形東京駅~相模大野~日本橋~東京駅 2012年 7月19日/ 7月25日, 26日, 27日, 30日, 8月8日,13日/ 8月22日~9月7日」》(部分)2012年 東京駅周辺と相模大野で、出逢った、さまざまな糸やあらゆる素材、もの・ポリエステル布に昇華プリント 95 x 90 x 90 cm

次世代のアーティストを発掘する「日産アートアワード2015」、ファイナリスト7名による展覧会

岩崎貴宏《Out of Disorder (Cony Island)》2012年 ビーチタオル 40 x 160 x 130 cm(サイズ可変)

次世代のアーティストを発掘する「日産アートアワード2015」、ファイナリスト7名による展覧会

岩崎貴宏《リフレクション・モデル[左]瑠璃[中]銀閣[右]金閣》2014年

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