2015年12月16日 12:00
衣料素材としての『和紙』に出会い、未来を纏う。和紙のテキスタイルとプロダクト展、開催
WASHINOITO-未来を着る、浜井弘治の和紙のプロダクト展
和紙が衣料素材の “糸”となり、様々な生地に実用化され始めている。
もともと和紙は、四季がある日本の風土とともに育まれてきた素材。高温多湿の夏には水分を吸収し、乾燥する冬には水分を吐き出すという機能をもち、快適な暮らしのために伝統的な日本家屋には欠かせない。
この呼吸する素材、和紙の特徴をそのままに、広島県福山市のメーカーが開発した和紙の糸(和紙糸:わしいと)は、木綿の10倍の吸水性と1/3の軽さという機能性をもつ。和紙糸は“未来の素材”として今、注目を集め、和紙ポリエステル鹿の子や和紙ポリエステル天竺、和紙デニム、和紙ダンガリーなど、様々な生地に実用化され始めている。
本展示では、和紙にこめられた先人の知恵に触れながら、和紙を先端素材として取り上げ、様々な和紙プロダクトを紹介。シャリっとした和紙布の肌触りを体験することができる。
また会期中には、本展示のテキスタイル開発、テキスタイルデザインと最終製品のデザインを担当した浜井弘治によるワークショップ「和紙布でつくるトートバッグ」やWWDジャパンシニアエディター松下久美も参加する公開インタビューも実施する。