三越伊勢丹の大西洋社長が代官山ロータリークラブで語った“伊勢丹に就職した理由”とは?【イベントレポート--前編】
何でも扱う小売という役割や空間は不要になってくる。だからこそ価値のあるモノやサービスにこだわっていかなくてはいけない。オリジナルアイテムもその一つ。自分たちが商品企画をして、工場やクリエイターを探し出して、一緒に商品やサービスを作り、それを自分たちで売り切る。それができなければ残っていけない」と強い言葉で語る。
さらに「日本の人口減によるマーケット縮小は仕方ない。だからポテンシャルの高い海外への出店は今後も拡大していきたい。また海外顧客に向けたオンラインサイトの充実も必須課題です。
ここ数年、銀座や新宿はインバウンド需要を大きく伸ばしています。しかし、それに頼りすぎることなく、この需要が意味するものを新たなビジネスとして仕掛けていきたい」と話した。
■最強の馬を問われると…
ウエディングや飲食事業など新たにはじめるビジネスについても触れると、会場のクリエイターたちからは一緒に仕事がしたいという声があがった。百貨店業界を牽引する、大西氏のひと言、ひと言にイベント参加者は時に大きくうなずき、時に笑い声をあげて聞きいった。最後に、RCTDメンバーでプロダクトデザイナーの角田陽太さんから趣味の競馬に関して“最強と思う馬は?”との質問があがると「1975年の日本ダービーで優勝したカブラヤオー」