2016年1月1日 12:00
だからファッションはおもしろい。新年のご挨拶にかえて【Editor's blog】
新たな年のはじまりというのは、冬の寒さも相まってキュッと身も心も引き締まる時でもあります。
寒空に背を伸ばす木々を眺めながら、ファッションとは「人を取り巻くありとあらゆる事柄と繋がっており、それが事象として人の肌に触れ、手に取れるカタチ、目に触れる様相になったものをいうのかもしれない…」などと考えていました。
ここで「かもしれない…」としたのには、昨年はファッションの持つ底力に感服させられた1年だったというのも理由の一つです。ファッションの可能性を広げてくれるだろう“掛け算”が、これからますます増えていく予感がした2015年。まだ見たことのない“ファッション”が生まれてくるからこそ、人はファッションに高揚し、もっと知りたいという思いにかられるのかもしれません。
■時代と土地を行き来すること
素晴らしいアーティストというのは、過去と未来をひと時に束ねたかのうような、時間軸を超越した作品を生み出すものです。ファッションはアートのそれとは違うカタチで、「地の利を活かし受け継がれてきた伝統の技と、人の創造力を結ぶことで新たな表現が出来るのではないか」ということです。
昨年、取材で日本各地に足を運ぶ機会を得ました。