世界一ボタニカルアートを収集する植物園による「イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」展開催
セバスチャン・シューデル《マルタゴン・リリー(ユリ科)とクロアザミ(キク科)、他》(『カレンダリウム』より)17世紀初頭、キュー王立植物園蔵
イングリッシュ・ガーデン(英国式庭園)とは、自然の景観を活かしながら多種多様な草花を巧みに配することでつくり出したもの。18世紀半ばに英国王の私的な庭園としてつくられ、今や最先端の植物学研機関、そして膨大な数のボタニカルアートを収集する植物園となったキュー王立植物園は、03年にはユネスコ世界遺産(文化遺産)にも登録された。同展では、そのキュー王立植物園が所蔵するコレクションから、選りすぐりの植物画の名品や植物を着想源としたデザイン・工芸品など約150点が出展示される。
会場では、植物画の黎明期に各国で描かれた作品から、キュー王立植物園の公式画家たちを始めとする20世紀から21世紀の植物画家による作品までを展開。進化論で知られるチャールズ・ダーウィンが描いたランの花(ガヴィエア・パタゴニカ)のスケッチや、女性旅行家のマリアン・ノースが描いた832点の作品を収蔵するマリアン・ノース展示館より厳選した15点などが展示される。
また、イングリッシュ・ガーデンのパイオニアとも言えるガードルード・ジーキルの基調な庭園であるディーナリー・ガーデンを初公開。庭にちなんだ1月28日、2月8日、2月28日、3月3日(桃の節句)、3月8日(ミツバチの日)には、出品作家のレイチェル・ペダースミスによる限定特製ぬりえをプレゼントするサービスも実施される。
【イベント情報】
「イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」
会場:パナソニック 汐留ミュージアム
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
会期:16年1月16日~3月21日
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
料金:一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中高校生500円、小学生以下無料
休館日:水曜日
マーガレット・ミーン《ダリア属(キク科)》1790年頃、キュー王立植物園蔵
レイチェル・ペダー=スミス《マメ科の種子を用いた作画》2004年、キュー王立植物園蔵
シデナム・ティースト・エドワーズ《センコウハナビ(ヒガンバナ科)》1818年、キュー王立植物園蔵
バシリウス・ベスラーの委託による《オオカンユリ》(ユリ科)(『アイヒシュテット庭園植物誌』より)1613年、 キュー王立植物園蔵
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