ルネ・マグリットの絵画にヒントを得たショーン・ランダース新作作品集【NADiffオススメBOOK】
『North American Mammals』ショーン・ランダース
■『North American Mammals』ショーン・ランダース(Sean Landers)
1962年マサチューセッツ生まれ、現在はニューヨークを拠点に活動しているアーティスト、ショーン・ランダース。
本書には、ルネ・マグリットが1940年代の一時期に描いた、漫画やカリカチュアを引用した人物像、激しい筆触、けばけばしい色彩が特徴の「ヴァーシュの時代」の絵画にランダースがヒントを得た新作が多数収録されている。
その新作とは、同時期のマグリットが多用したタータンチェックを流用し、北米に生息するクマやキツネ、ウサギなどの動物の姿に、タータンチェックをはめ込んだような絵画である。
マグリットの「ヴァ―シュの時代」の作品は発表当時1枚も売れず、妻からも悪評価を受け、生前はお蔵入りとなっていた。「作家にとって残るものが唯一作品であるとき、作家であることはどのような意味を持つのか、そしてどのように将来にわたって意味のある存在であり続けることができるのか?」と、絵画の永続性と、絵画が作家の分身となる方法についての関心をもとに作品を制作し続けているランダースが完成した新作を、本書でじっくりご覧頂きたい。
【書籍情報】
『North American Mammals』
著者:Sean Landers
出版社:Petzel Gallery
判型:292x239mm
価格:5,550円
『North American Mammals』ショーン・ランダース
『North American Mammals』ショーン・ランダース