人間工学に基づく、アトリエ ヴェルサーチの美への追求【2016春夏クチュール】
ドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)によるアトリエ ヴェルサーチ(ATELIER VERSACE)は、1月24日ヴァンドーム広場に隣接するホールを会場にショーを発表した。「アスレチック・クチュール」をテーマに掲げたコレクションは、スポーティーでグラフィカルな印象。曲線を描く有機的なカッティングを施すことで、女性の身体を最大限立体的に包み込み、ヴェルサーチらしいセクシーな要素を出しつつも、今季はベルトやアイレット、バックルなどを巧みに配してスポーティーにまとめている。水圧で糸を抜いたウォータージェットレースをあしらったグラフィカルなスーツや、シリコンジェルで近未来的な装飾を施したドレスなど、毎シーズンどこかに新たなテクニックを取り入れているのも同メゾンらしさといえる。後半には、クリスタルダストのコードをあしらったドレスやスーツが登場。ドレーピングやパッチワークのアイテムをきらびやかに彩った。今季特に目を引いたのが、総ビーズ刺繍のテープを複雑に編み込んだブルゾンや、様々なニットのテクニックを一つに集約したワンピース、レースに立体的な刺繍を施したミニドレスだ。ミリ単位の繊細な手仕事を生かしたアイテムはラグジュアリーそのものだった。