2016年3月8日 16:00
フランス人ソムリエが生み出すワインのような日本茶【お茶のある暮らしvol.3】
壁面には茶箱に入った茶葉が何重にも並ぶ
東京・日本橋のコレド室町1 地下1階にある「おちゃらか」は、日本茶フレーバー専門店。オーナーを務めるフランス人のステファン・ダントンさんは、日本を愛するソムリエ。
近年、徐々に国内での供給量が減ってきてしまっているという日本茶の可能性を広げるために、日本茶を愉しむ層への入り口として2005年、吉祥寺に最初のお店を構えて約10年。その後、緑茶やほうじ茶に、果物や花、よもぎ、昆布など、日本独特の植物の香り付けをしたオリジナルフレーバーティーを独自開発し、日本国内には勿論、世界に向けても、新たな日本茶の在り方を提案・発信している。
ステファン・ダントンさん
ここ、コレド室町店の壁にずらり並んだ茶箱に入ったフレーバーティーは、ダントンさん自らがアトリエで試作を重ねてブレンドしたもの。ブレンドも香りづけも全てが手作業だ。日本茶本来の味わいを残しつつ完成した常時約50種類の茶葉をそろえ、シーズンで年に1~2回、新たなフレーバーも追加したりもしているそう。
壁面には茶箱に入った茶葉が何重にも並ぶ
名前の気になる茶箱があればカウンターに下ろしてもらい、香りを試したり、試飲させてもらったりして自分のお気に入りの一杯を見つける
取材当日はまだ寒さが残る一日。