くらし情報『因州和紙・中原商店「伝統と伝承は違う」―リトゥン山縣さんと故郷・鳥取を訪ねる【鳥取の旅 vol.1】』

2016年3月19日 21:00

因州和紙・中原商店「伝統と伝承は違う」―リトゥン山縣さんと故郷・鳥取を訪ねる【鳥取の旅 vol.1】

山縣さんが送ったフェルトの帽子を参考に、試行錯誤してサンプルを作る中原親子

(c) FASHION HEADLINE


この日、鳥取出身のデザイナー山縣良和さんと共に訪ねたのは鳥取県東部の特産品である「因州和紙」を4代に渡り生業とする中原商店。16-17AWコレクションで鳥取の素材を使ったクリエーションを披露した山縣さんは、中原商店にショーで使うあるアイテムの制作を依頼していた。鳥取駅から東に約25キロの場所にある因州和紙の里・青谷町。鳥取の物づくりを語る上で欠かせない、因州和紙の里で和紙を作り続けている中原商店は、伝統工芸士である中原剛さんと息子の寛治さん親子で営まれている。この土地で作られる因州和紙は、その筆運びの良さから、全国で使われる書画・水彩画に使われる画仙紙の約6割から7割を占めているというから、その品質もお墨付き。山縣さんと共に訪ねた中原商店で、奥から中原さんが取り出してきたのは和紙で出来たハット。その出来映えを見た山縣さんも「すばらしい」と一言。どうやら、山縣さんから届いたフェルト素材のハットを見本に、中原さんが発泡スチロールで型を作り、その上に手漉き和紙を重ねては乾かし、という作業を繰り返して和紙のハットを制作していったのだという。
中原さんは和紙のハットを作るごとに改良を重ね、幾つかのプロトタイプがこの日完成していた。

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