2016年3月22日 17:00
荒野をノマディックに旅するクロエのワードローブ【16-17AWウィメンズ】
クレア・ワイト=ケラー(Clare Waight Keller)によるクロエ(Chloe)は3月3日、パリのグラン・パレを会場にショーを開催した。コレクションのキーワードは「ROMANTIC VOYAGER」。1970年代に欧州から中東までをバイクで横断したアン=フランス・ドートヴィル(Anne-France Dautheille)にイメージを求めた。バイカースタイル、中東のカフタンドレス、そして70年代の女性達の装いが直接的にコレクションに反映されている。レザーのバイカージャケットとパンツ、あるいはバイカータイプのレザー製ジャンプスーツ、レザーのサファリジャケットなど、スポーティーなユーティリティーウエアをマスキュリンと捉えるとすれば、対照的に繊細なシフォンやレースをあしらったブラウスや、カットシフォンを無数に縫い付けたフェミニンなワンピースなど、マスキュリン・フェミニンのコントラストを出している。しかしフェミニンなアイテムにも、無骨なイメージのブーツを合わせ、あくまでもドートヴィルの男勝りな女性像に忠実だ。チュニックタイプのブランケットポンチョや、Vネックのニットドレスなど、クロエらしいアイテムは健在。