NIGO®が半世紀を経てパリに蘇らせた高田賢三スピリット【ケンゾー2022秋冬】
昨年9月に新しいアーティスティックディレクターしてNIGO®の就任を発表した「KENZO」の2022年秋冬コレクションがパリファッションウィーク・メンズの最終日1月23日に行われた。
ランウェイの会場となったギャルリーヴィヴィエンヌは1970年にケンゾーの最初のショーが行われ、ショップ「ジャングルジャップ」があった場所。コレクションは当時の高田賢三自身のオリジナルスケッチ、アーカイブのフラワーモチーフ
が描かれたジャケット、プリンス・オブ・ウェールズ・チェック柄などを、NIGO®らしい「アイビー」のコードを取り入れながら構成。彼が自身のブランド「ヒューマンメイド」で手がけている日本文化の工芸からヒントを得たものを、今回のテーマである”リアル・トゥ・ウエア“に落としこんだメンズとウィメンズの60ルックが披露された。
ストリートファッションを代表するスカジャン(スーベニア・ボンバージャケット)、スタジアムジャンパーなどのアイテム、陶芸の赤絵や作務衣、ジャパニーズデニムなど西洋と日本、メインとサブ、実用性と非実用性、それぞれのカルチャーがNIGO®を通して2022年のラグジュアリーなアイテムとして提案されている。