2016年5月19日 10:00
21世紀美術館で、アイデアを“練る掘る”ユニットNerholの新作展
Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery
若手作家による展覧会シリーズ第4弾となる展覧会「アペルト04 Nerhol Promenade/プロムナード」で、写真と彫刻を横断する表現を探求してきたアーティストデュオ・ネルホル(Nerhol)が5月21日から8月28日まで石川県・金沢にある金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルームで開催する。Nerholは、紙や印刷物の彫刻作品に取り組んできた彫刻家の飯田竜太と、グラフィックデザイナーとして平面・視覚情報と向き合ってきた田中義久のふたりによるアーティストデュオ。物質とイメージといった別の角度から“紙”という日々大量に消費される流通物と向き合ってきたふたりが、独特の立体感を持つヴィヴィッドな姿とともに見るものに鮮烈な印象を与える作品の数々を生み出している。今回の展覧会では、美術館全体を遊歩の場としてとらえ、見る角度や距離によって多様な表情を見せる新作を展示。街路樹を少しずつ輪切りにししながら撮影された一枚一枚の写真を大きく引き伸ばして束にし、刻み込んで制作された新シリーズ「multiple - roadside tree」