【サスティナブルな社会科見学】手作業で生まれた天然ヒノキパウダーで身体を芯から温める酵素浴に。循環する木の物語--vol.4
Photo by Saori Shinohara(c)FASHION HEADLINE
吉野の杉、ヒノキに携わる林業を営む人たちと出会った吉野の旅。山守の中井章太さん(中神木材)が提供する吉野ヒノキパウダーで酵素浴が体験出来るのが京都 ハイアットリージェンシー内にある「酵素浴えんHANARE」だ。間伐材を利用した、これこそ資源のリユースだ。旅の疲れを癒すべく、酵素浴を体験した。酵素浴えんHANARE 京都店■酵素浴って?最近話題の酵素浴。「身体を芯から温めることで、リラクゼーション効果はもちろん、続けることで基礎代謝をあげ体質改善に繋がる」とえんを運営するFlavor(株)の山口尚哉さん。冷えは万病の元といわれるだけに注目を集めている。この酵素浴の熱源は、すべて微生物による自然発酵熱だというから驚きだ。
ヒノキパウダーに野草、野菜、果物から抽出したエキスを加え、独自の発酵技術で高温発酵させている。温度は65度から80度まで上がるというので心配したものの体感温度は40度程度。おがくずが空気を含んでいるので、熱がじんわり身体をつたってくるためだという。ふかふかのおがくずに横になると、ヒノキの香りが身体を包む。スタッフが付いていてくれるので、熱いときやもっと熱くしてほしいときは声をかければいい。肩が凝っていると言うと肩に重点的におがくずを集めて温めてくれた。酵素浴は熱めか、ぬるめか入る前のカウンセリングで決められる酵素浴のいいところは、短時間で身体が温まることだろう。岩盤浴だとじんわり1時間程度かかるが、酵素浴は15分程度で芯から温まることがきる。
身体が温まるのはもちろん、保湿効果もありしっとり。丁寧にメンテナンスされたひのきパウダーは酵素の力で自浄作用があるので汗は分解されているそうだ。また高温発酵のため菌の繁殖もなく清潔だという。■まさしく循環する木の姿「酵素浴えん」は関西に4店舗、東京に1店舗を展開しているが、どの店舗でも中神木材と提携した奈良県吉野の間伐材からつくった天然のヒノキパウダーのみを使用している。「以前は様々な産地のものを使っていましたが、香りやきめ細かさなど品質が全然違う」とえんを運営するFlavor(株)の山口さんは語る。それもそのはず、本当に手作業でおがくずをふるいにかける丁寧な作業によって上質のヒノキパウダーが生み出されているのだ。ふるいはホントの手作業。カゴを2重にしてより細かくしているもともと吉野のヒノキは質がよく、油分を含んで抗菌作用も高いといわれる。
上質のヒノキパウダーときちんとしたメンテナンスによって、いやなニオイのないきれいな酵素浴を体験することができるのだ。「えん」のスタッフも吉野の山に研修に行くことがあるそうだが、数人が交代で2時間かかってようやく1槽分のヒノキパウダーができただけだというから、その手間や推して知るべしである。「いまも吉野の山を見ると間伐材がごろごろ放置されています。なんとかして、それらを活用できないか、発酵を通じて循環させられないかを考えています」と山口さん。ちなみに、酵素浴で使い終わったヒノキパウダーは、なんと堆肥化され大阪にある農場に送られるというのだ。吉野の森から京都、そして大阪へ。この循環する木の行方を見届けるため、次回は大阪の農場へ。【施設概要】店舗名:酵素浴えんHANARE 京都店所在地:〒605-0941京都府京都市東山区三十三間堂廻り644番地2ハイアット リージェンシー 京都RIRAKUスパ アンド フィットネス内電話:075-541-3180営業時間:9:00~22:00(最終受付21:00)ホームページ:http://kousoyoku-en.com/
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