2016年6月6日 19:00
テックがいかにファッションへ影響を与えたか?NYメトロポリタン美術館で企画展が開催中
ニューヨーク、メトロポリタン美術館にて現在特別展「Manus x Machina: Fashion in an Age of Technology(テクノロジー時代におけるファッション)」が開催されている。展示では1900年代初頭から現在までの、170品を越えるオートクチュールやアバンギャルドな既製服が並ぶ。5月2日に行われたオープニングセレモニー、「Met Gala」ではテイラー・スウィフト、イドリス・エルバ、ジョナサン・アイブ、アナ・ウィンターらビッグネームが集結し大盛況で終えたようだ。この展示はオートクチュールの歴史が始まった19世紀について取り組んだもの。19世紀はミシンが発明され、“Manus”と“Machina”(ラテン語で“手”と“機械”を意味する)で作られた衣服の境界線が生まれ始めた頃で、工業化、マスプロダクションの幕開けの時代であった。ファッションとテクノロジーの進歩は切っても切り離せない仲であり、3Dプリント技術の発展などにも言えるように現代はその繋がりを過去よりも強く感じることができる。ハンドメイドと機械製のものは相対するものと考えられがちだが、共通している点も多いという視点もこの展示で伝えたいことのひとつだそうだ。