アジア初、2人の偉大な画家の関係に焦点を当てた「ゴッホとゴーギャン展」が10月上野で開催
19世紀末に活躍した偉大なる画家、ヴィンセント・ファン・ゴッホとポール・ゴーギャンの2人に焦点を当てた展覧会が開催される。ファン・ゴッホとゴーギャンは、1888年に南仏アルルで約2ヶ月の共同生活を送っていた。お互いの作品を評価し合い、時に議論を重ねながら刺激を与えあった時期の作品を中心に、画業の初期から共同生活後のそれぞれの歩みと作品の変遷を追うことができる展示となる。この展示にあたり行われた記者会見のため来日した本展の監修者で美術史家のシラール・ファン・ヒューフテンさんによると、この2人の芸術家について共同で紹介する展示はヨーロッパやアメリカではあったものの、アジアでは今回が初めてだという。「まず、多くの展覧会が彼らの作品を求めていること。美術館や個人の皆様も大切な宝を一時でも手放されるのはやはり躊躇されます。とくに、返却間もないとそのハードルは高くなります。またすでに他の展覧会のために予約をされていたり、絵画そのものの状態がよくなく、持ち出すことができない作品も多々あります」(ヒューフテンさん)今回は多くの困難を乗り越え、ファン・ゴッホとゴーギャンがそれぞれに「最高傑作」と認めたそれぞれの「収穫」が来日する。
ゴーギャンの「収穫」は、日本初公開となる「ブドウの収穫、人間の悲惨」だ。同じアルルの農民の収穫の様子を異なるアプローチで捕え、描き出した作品を同時に鑑賞できる稀有な機会となっている。本展ではファン・ゴッホとゴーギャンの作品以外にも、1880年代の2人に影響を与えたバルビゾン派や印象派の作品、同時期にパリで活躍していたトゥールーズ・ロートレックなどのアバンギャルドな作品も展示。「ゴッホとゴーギャン展」は2016年10月8日から12月18日まで東京都美術館、2017年1月3日から3月20日までは愛知県美術館にて開催される予定だ。【展覧会情報】「ゴッホとゴーギャン展」■東京会場会場:東京都美術館 企画展示室住所:東京都台東区上野公園8-36会期:2016年10月8日~12月18日時間:9:30~17:30(金曜日、11月2日、11月3日、11月5日は20:00まで)料金:一般1,600円、大学生・専門学校生1,300円、高校生800円 、65歳以上1,000円休室日:月曜日、10月11日 ※ただし、10月10日は開室■愛知会場会場:愛知県美術館住所:名古屋市東区東桜1-13-2会期:2017年1月3日~3月20日時間:10:00~18:00金曜日は20:00まで(入館は開館30分前まで)休館日:毎週月曜日(ただし1月9日、3月20日は開館)、1月10日
Photo by Yuko Kotamoto (c) FASHION HEADLINE
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