イッセイ ミヤケ メン、真っ白なキャンバスを持ちいざ色彩に出会う旅へ【17SSメンズ】
高橋悠介によるイッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)は6月23日、パリ大学の中庭を会場に17SSコレクションのショーを開催した。日本のバンド、幾何学模様が奏でるサイケデリックな楽曲をバックに、ゆったりリラックスしたシルエットのアイテムを発表。今シーズンは、インドのバラナシを旅している間に目にした、生活に寄り添うミニマルなスタイルから着想を得たという。冒頭は白と黒のリンクル素材で構成。凹凸を出すために塩縮したり、糸のよりや複雑なジャカードによってニュアンスを出したファブリック、あるいは竜巻絞りを応用したハンドクラフトプリーツで作られた服はアイロンをかける必要が無く、ストレッチ性に優れるという特徴を持つ。ホーリー祭からインスパイアされたカラフルなモチーフは、様々な素材にプリントされ、シャツやスーツとなって登場。5から10種類の版を用いて熟練の職人によって手捺染され、高い技術を必要とする工芸品ともいえるものである。終盤のルックは、工場と毛芯から共同開発したファブリックによるスーツ。
最小限の構造で立体感を出せるもので、シワになりにくいという。スタンドカラーや比翼仕立てのジャケットにはネクタイを必要とせず、新しいビジネスマンスタイルの提案となっていた。