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サプールに訊く“私が着飾る理由”--イヴ・サンローラン(50歳・教師)【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE
サプールに訊く“私が着飾る理由”--イヴ・サンローラン(50歳・教師)【INTERVIEW】

撮影:茶野邦雄


ファッションを愛する男たちが、この夏コンゴから来日した。平均月収3万円という貧しい国に暮らしながらも、オシャレに着飾ることで、世界中にファッションの持つ力を教えてくれる彼ら。FASHION HEADLINEでは、来日したサプールメンバー6人、一人ひとりに7つの質問を投げかけた。初回となる今回は、伝説的デザイナーと同じサプール名を持つイヴ・サンローランさん。御年50。コンゴでは教師として働いており、その語り口は穏やかでスマート。この日は服装も燕尾服だった。山高帽にステッキという小物使いにも妥協を許さない、ジェントルマンだ。
Q1:サプールを始めたきっかけは?祖父、父ともにフランス人の共に働いていました。フランス人と共に働くということ自体が珍しくい時代で、当時であれば特権的と言っていいのかもしれません。彼らは、私たちコンゴ人に身なりを整えることを望みましたし、祖父や父たちも洋服を纏うことが嬉しかったと聞いています。”世襲”というわけではありませんが、小さいころから着飾ることが好きでしたね。Q2:ファッションの楽しさを覚えたのはいつ?当時は洋服を着られること自体が羨望の的でしたので、幼いころから洋服を着るように教育されていた私は、人から認められる喜びに目覚めたのも早かったですね。そして、たまたま“イヴ”という名を持っていましたので、周囲がイヴの後にサンローランとつけて、あだ名として呼ぶようになりました。Q3:スタイリングのこだわりは?トラディショナルなジェントルマンスタイルが好きですね。中でも英国風の厳格な装いに惹かれます。
本国では独立記念日の式典にも出席するようになりましたので、礼節をわきまえた服装を心掛けています。Q4:好きなデザイナーやブランドは?日本のブランドだと「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」や「山本寛斎(KANSAI TAMAMOTO)」です。それに、デザイナーから直接「あなたに着て欲しい!」と言われると、自然とそのブランドのファンになりますね。今日の帽子も今回の来日で表参道の「CA4LA」を訪問した際に、オーナーの方に頂いたものです。Q5:来日するにあたり楽しみにしていたことは?実は、「サプール」日本支部の創立を計画しています。実は書類も作ってあるんです。私たちを日本に紹介したカメラマンの茶野さんやデザイナーの山本寛斎さんらを名誉会員にと考えています。Q6:あなたにとってのファッションの魅力とは?パイプやステッキなど、世界的にはハイクラスな人々しか持てないものですが、今ではファッションとして楽しめてしまうことに喜びを感じます。
Q7:これからの夢を教えてください有名メゾンブランドのプレスやモデルとして活躍できたらと思っています。本国ではスタイリストとして、ファッションアドバイザーもやっています。これからもファッションに積極的に関わっていきたいです。今回、写真集『THE SAPEUR コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン』(撮影:茶野邦雄)や沖縄で開催中の写真展『アフリカ大陸コンゴの世界一おしゃれな紳士“サプール(SAPUER)”写真展THE SAPUER』のプロモーションを兼ねて来日したサプールメンバー。下記のインベントや写真集でも、彼らのファッションやスタイルを間近に知ることが出来る。【写真集】タイトル:THE SAPEUR~コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン著者:茶野邦雄出版社:オークラ出版価格:2,700円【写真展】タイトル:アフリカ大陸コンゴの世界一おしゃれな紳士“SAPUER(サプール)”写真展日時:開催中~8月31日場所:沖縄県沖縄市久保田3-1-12プラザハウスショッピングセンターフェアモール3F ライカムアンソロポロジー入場料:500円(中学生以下無料)
サプールに訊く“私が着飾る理由”--イヴ・サンローラン(50歳・教師)【INTERVIEW】

撮影:茶野邦雄


サプールに訊く“私が着飾る理由”--イヴ・サンローラン(50歳・教師)【INTERVIEW】

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