くらし情報『三原康裕が語る“パリからロンドンへ発表の場を移した心の内”--1/2【INTERVIEW】』

2016年8月3日 20:00

三原康裕が語る“パリからロンドンへ発表の場を移した心の内”--1/2【INTERVIEW】

ショーの後、多くの人はアメリカのユースカルチャーがテーマだと思ったかもしれませんね。ですが実は、今回のコレクションは『Rebel Youth』という一冊の写真集からスタートしたんです。カールハインツ・ワインバーガー(Karlheinz Weinberger)という写真家による、1950年代のスイスやドイツの若者たちを追った写真集です。第2次世界大戦後のヨーロッパの若者たちが、エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)やジェームズ・ディーン(James Dean)らに影響されて、アメリカナイズされていく過程を切り取っています。興味深かったのが、その子たちは当時のアメリカをそのままコピーしたのではなくて、自分なりにそれを表現していたところです。それこそ、古びた看板や馬蹄、国旗などを再利用してDIY的に作っているんです。だからすごく“いびつ”なんですよね。ーーその“いびつさ”が意味するところとは何でしょう?僕が今回のコレクションで本当に表現したかったのは、“歪曲した不安さ”にあります。
当時のアメリカナイズされたヨーロッパの文化であったり、若者ならではの反骨精神や、不完全な情動の美しさ、といったものです。

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