技術とデザインの偉業がひとつになった精密時計。ブレゲ 「マリーン オーラ・ムンディ 5557」
まず基盤となるゴールド製のプレートには大陸の岸に穏やかに打ち寄せるウェーブ模様が手作業のギヨシェ彫りで施され、深海のブルーに彩られたサンバースト仕上げのダイアル基部は、ウェーブのモチーフが絶え間なく繰り返すイメージを演出しています。大陸部分の加工もこうした印象に効果を発揮しています。これに重なるサファイアクリスタルのプレートには、メタライズ加工で経線と緯線が描かれ、水平にサテン仕上げが施された大陸の沿岸は、メタリックなターコイズの海岸線によって繊細に縁取られています。そしてダイヤル上に存在するさまざまな要素を支えるのが外周のフランジです。ダイヤルのこの立体感や見事な輝きは、数週間を要するさまざまな処理によって実現されます。
ディテールの重要性
ダイヤルは、視認性を確保しながら、各表示のデザインに特別な配慮がなされています。ブレゲにとって、ラグジュアリーはディテールにあるのです。夜間でも読み取れるように、時針や分針、インデックスに蛍光塗料が施されているのはそのためです。
4時位置のサン/ムーン表示のモチーフは、手作業によるハンマー打ちで加工され、非常にリアルに仕上げられています。ローズゴールドの明るい太陽に対し、ロジウムメッキの月はグレーの色調でミステリアスな表情を浮かべています。