アーティストについて
ゲルハルト・リヒターは、ドイツのドレスデン近郊のノイシュタットで1932年に生まれ、1961年までそこで過ごしました。まず1951年から1956年までドレスデン美術大学(Kunstakademie Dresden)で、その後1961年から1963年までデュッセルドルフ美術アカデミー(Kunstakademie Düsseldorf)で学びました。現役の最も重要な画家の1人とみなされているリヒターは、過去50年間の作品で国際的な名声を得ており、数々の世代に影響を及ぼしてきました。これまでに、2000年のノルトライン=ヴェストファーレン州の州賞(ドイツ)、1997年の高松宮殿下記念世界文化賞(日本)、1997年の第47回ヴェネツィア・ビエンナーレでの金獅子賞(イタリア)、1988年のゴスラー市のカイザーリング芸術賞(ドイツ)、1985年のオスカー・ココシュカ賞(オーストリア)といった数々の賞を受賞しています。2002年のニューヨーク近代美術館(米国)での「Forty Years of Painting」を皮切りに、リヒターの作品を取り上げる数回の回顧展も開催されてきました。