イーストロンドンでヴィンテージショップ巡り!プロも通う名店をチェック【Our Favorite LONDON vol.2】
Photo by Jun Igarashi
ビヨンド レトロ本店がある、ブリックレーンから1本入ったチェシャーストリートは、雰囲気の良いブティックやカフェなどが建ち並ぶ閑静な通りです。実はこのストリート、プロも通うヴィンテージの名店が点在する穴場でもあるんです。リーヴァイソンズ(LEVISONS)クラシカルな雰囲気が外観から漂うリーヴァイソンズは、主にイギリス製のヴィンテージアイテムを取り揃えるショップです。オーナーのマイケルさんが長年の経験とコネクションにより収集した、歴史を物語る服や小物が置かれています。「うちはキャラクターの強い商品が多いので、ファッションデザイナーやコスチュームデザイナーからも重宝されています。ミリタリーやワークウェアの品揃えが特に豊富で、年代で言えば1950年代のアイテムが比較的多いかな。デッドストックのアイテムももちろんありますよ」。お店の人気は「トラディショナル ガンジー(Traditional Guernsey)」のセーターとフィッシャーマンコート。
今っぽいスタイルにもハマるシンプルなアイテムです。全体の3割程度はレディースアイテムを展開し、クラシカルなシャツやドレスを販売しています。ヒッコリーストライプのドレスは、ナースドレスとして着用されていたものだそう。「ちょっとユニークで、歴史を感じる物が好きなんですよ。商品はすべて自分でセレクトをしています。この店をはじめる前は、ポートベローやカムデンのマーケットでストールを出していました。7年前、友人から物件に空きが出たという話しをもらって、この通りに店を構えることに。当時のブリックレーンはまだこれからといったところだったのですが、次第に近所に店が増えていきました。
相乗効果でお客さんも増えて、嬉しいことですよ」。【リーヴァイソンズ】住所:1 Cheshire Street, E2 6EDURL:http://www.levisons.co.uk/ハウス オブ ヴィンテージ(HOUSE OF VINTAGE)2003年に創業した、カナダ・トロントに本店を構えるお店です。オーナーの一人がロンドンに移住したことをきっかけに、この場所に2010年に支店をオープンしました。「メンズ3割、レディース7割の割合で、主に1920~1980年代のカナダやアメリカのアイテムを展開しています。特に、レディースのドレスの品揃えは豊富。ラフに着れるコットンドレスからゴージャスなパーティドレスまでを取り揃えていて、中には25ポンド程度の買いやすいものありますよ。場所柄、観光客の方も多く、皆さんふらっと立ち寄ってくれますね」。そう教えてくれたのは、ショップマネージャーを務めるシャーロットさん。
この日は1950年製のヴィンテージドレスに身を包み、クラシカルで可憐な存在感を放っていました。デッドストックの取り扱いも多く、ヘアピンや下着など、収集癖をくすぐるニッチなアイテムもちらほら。また、2014年には、アポイントメント制のヴィンテージブライダルサロンを、同じくイーストロンドンにオープン。1940、50、60年代のものを中心に、ドレスや小物などを取り揃えているそうです。【ハウス オブ ヴィンテージ】住所: 4 Cheshire Street E2 6EH LondonURL:http://www.houseofvintageuk.com/スペクスタキュラー オプティシャンズ & アイウェア コー(Specstacular Opticians & Eyewear Co)黄色い外観が一際目を引く、ヴィンテージのアイウェアを専門に取り扱うショップです。オーナーケヴァル(Keval)さん自ら古いフレームを修理、使いやすくモダンにカスタマイズし、店内で検眼後に新しいレンズを入れて販売しています。「両親はインド人ですが、ロンドンで生まれ育ちました。この道に入ってもう21年。
学校で専門的なことを学んだわけではなく、仕事を通して経験を積みました。デザイン性やクオリティに優れたヴィンテージアイウェアが好きで、ヨーロッパとアメリカのものを中心に個人的にコレクションしていたのですが、2014年にショップをオープンすることに。世界的に有名なファッションデザイナーも、インスピレーションを求めてここにやってきますよ。テレビや広告、映画などにも商品の提供をしています」。その豊富な商品にラインナップは、まるで博物館のように見応え十分。非売品ですが、ローマ時代の鉄製の眼球保護帯などもディスプレイされています。お店の売れ筋は1950~60年代のもの。多くは貴重な品なので値段も相応ですが、30ポンド程度~展開する1980年代のサングラスなども置いています。
「キャビネットの中には、リアルなゴールドやシルバー製のものもあります。水牛の角や、廃レコードを使ったフレームなんかもユニークですよね。私はアイウェアだけでなく、古いものが好きなんですよ。店内のインテリアや什器も、アンティークのものを探してきてすべて自分で手掛けました」。インタビュー後、写真撮影に応じてくれたケヴァルさん。お気に入りだという水牛の角製のモダンピーズをさらりと掛け、かっこよく決まるところはさすがでした。【スペクスタキュラー オプティシャンズ&アイウェア コー】住所:40 Cheshire Street E2 6EH LondonURL:http://www.specstacular.london/イーストロンドンでヴィンテージショップ巡り!異国情緒漂うブリックレーンを歩く【Our Favorite LONDON vol.1】へロンドンの若きガーデナー兄弟が語るランドスケープデザイン【Our Favorite LONDON vol.3】へロンドンの美味しいスイーツ事情。ビスポークケーキの生みの親リリー・ジョーンズ【Our Favorite Londo vol.4】へ
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