(c)Courtesy of Gucci
前日の夏日和から一転、早朝から雷雨に見舞われる中、17SSウィメンズミラノファッションウィークが幕を開けた。イタリアのみならず、現代のファッションの中心的存在であるアレッサンドロ・ミケーロによるグッチ(GUCCI)は、顧客や業界人の高まる期待を裏切ることなく、新コレクションでもマキシマムな装飾主義をアップデートさせて魅せた。同コレクションは“Magic Lanters(魔法のランプ)”をテーマに、豪華で贅沢なハリウッドのパーティーさながらの雰囲気だ。会場内はピンクのソファ、ピンクの絨毯にブランドを象徴するグリーンとレッドのラインが引かれ、壁全面に貼り付けられた25万個以上のミラースパンコールが会場全体をピンクに染める。どこからともなくスモークが充満し始め、英国人ミュージシャン、フローレンス・ウェルチの「release the tension(緊張を解いて)」という言葉とともにショーがスタート。BGMはオーケストラLa Traverseeの音楽と共に英国の詩人ウィリアム・ブレイクの詩をフローレンスが読み上げ、和やかで寝かしつけるような優しい声が響き渡った。