2016年10月31日 12:00
壁一面のダーツボード!オーディエンスが参加し完成させる、スウェーデンアーティストによるインスタレーション
スウェーデン・ストックホルム出身のジェイコブ・ダルグレン(Jacob Dahlgren)は、身近にあるものを使用しアブストラクトで独創的な作品を生み出し続けているアーティストだ。彼が04年から行っているインスタレーション「I, The World, Thing, Life」はダーツを使用した、一風変わったもの。壁一面にダーツボードをはりつけた、手法としてはシンプルなものだがその奇妙でサイケデリックな光景にはつい足を止めてしまいそうだ。インスタレーションは訪れた人々が参加するインタラクティブなもので、床に置かれた箱に入った大量のダーツを壁に向かって投げてもらうそうだ。常に動いているような巨大でアブストラクトな絵画を作る、というコンセプトのもと制作されたこの作品は、その投げられた無数のダーツにより完成するのだという。ジェイコブが語るには、一つのダーツボードを狙うのは簡単だが隣り合わせに沢山のボードが並ぶことで光学的なパターンのようなものができ、ボードが動いているような錯覚に陥ることで狙うことが難しくなるのだという。このインスタレーションは今までにカナダ、フィンランド、スペインなど世界各地で行われてきたそうだ。