パリを訪れてヴィンテージショップに立ち寄らないなんて、築地に行って魚を食べないようなもの!洋服文化の礎を築いた国には、素晴らしいお宝が今もたくさん眠っているのだから、絶対に見逃すべきではない。なかでも、パリのベストヴィンテージストアと呼び声が高いのは「サンクス・ゴッド・アイム・ア・ビップ(THANX GOD I’M A V.I.P)」。DJとしての顔を持ちながら、洋服にも豊富な知識を持つオーナーシルヴィー(Sylvie)が同名のお店をエティエンヌ・マーセル(Etienne Marcel)に1994年にオープンさせたのが全ての始まり。センスの良さと音楽性の高さから、モード、メディア、音楽界など時代を率いたクリエイターたちに愛される人気のスポットとなった。しかし音楽が先行し過ぎた状態に嫌気がさしたシルビーは、本来のヴィンテージストアの形を取り戻すべく、場所をサンマルタン近くの現在のお店に移転し、イベント主催者であり洋服を愛するアムナエ(Amnaye)(夫)をオーナーとして迎え入れ、今に至る。店内にはインスピレーションを掻き立ててくれるアイテムが並ぶ店内には世界中から集められたヴィンテージアイテムがカラー毎に美しくディスプレイされている。